ウイルスバリア性試験

日本においては、一般財団法人カケンテストセンターの検査所にて行われる試験の一種。
同センターでは、ASTM F1671とJIS T 8061（ISO 16604）規格の試験ができる。
防護服に使用される材料の血液媒介性病原体に対する耐浸透性を試験するための規格である。
試験依頼者側がJIS法かASTM法かを選べる。JIS法の場合は手順A、B、C法のどれかを選択する必要がある。試験方法、手順によって、試料にかける圧力及び時間が変わってくる。
また、試験内容が改正されることもあり、試験報告書にはJIS T 8061：2010、JIS T 8061：2015のように何年の規格かが記載される。
通常ともに行われる試験として、人工血液バリア性試験があるが、一般的に浸透性の面ではウイルスバリア性試験の方が基準は厳しい。
2015年改正の規定では、人工血液バリア性試験の場合は、目視による人工血液の浸透の有無で合否が決まる。ウイルスバリア性試験の場合は、目視による浸透の有無だけでなく、病原体の代用微生物（Phi-X174バクテリオファージ）が1 PFU/mL以上検出された場合，その試料は，浸透又はぬれがあったものとされる。